これは2013年7月の出来事です。
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朝早く起きた。
寝坊なんてしてたらもったいない。
今日はやっとこさ、長年行きたかった場所、そう!麓郷に行くんだ。しかもチャリで!
邦衛が俺を呼んでいる!
道順を確認したら、20kmくらい離れてるな・・・。
しかも山道の20kmだ。
俺は、ざっと地図を確認して方向だけ確かめて、あとは勘で行く事にした。
こういう旅ってさ、綿密に地図で場所を調べていくよりも、どっか適当に風まかせで行った方が楽しいじゃん?
というわけで俺はBromptonのチャリンコで富良野の街から山へ山へと向かって行ったんだ。
しかし、、、、遠い。。。そして上り坂がキツイ。。。
1時間くらいこいでもいっこうに着く気配もない。。
まあしかし北海道の大自然の山の中、チャリンコで走るのは本当爽快だよ!
2時間くらいこいだあたりかな?やっとこさ、麓郷の街についたんだ!
「中畑木材店」。そう!!中ちゃんの家だ!!
酔っ払った五郎(田中邦衛)のように、扉をゴンゴン叩くと、中から中ちゃん(地井武男)が出てきそうだな?
けど、残念ながら中ちゃんは先日他界しちまったんだよな・・・。
さて、この中畑木材のある交差点を曲がると、すぐに【麓郷の森】につく!
黒板五郎の遺言の石碑が立っていた!
純、蛍 俺にはお前らに遺してやるものがなにもない。
でもお前らには、うまくいえんが、遺すべきものはもう遺した気がする
(中略)
金なんか望むな。幸せだけを見ろ。
ここには、なんもないが自然だけはある。
自然は、おまえらを死なない程度には、十分、毎年食わせてくれる。
自然から頂戴しろ。
そして、謙虚に、慎ましく、生きろ。
それが、父さんのお前らへの遺言だ。
重みのある言葉だな?
TVのシーンを思い出すと、今こうやって書いているだけで、何かこみ上げて来る・・・。
麓郷の森にある登場人物の家に入るには、自転車を持って行くと邪魔になるので、Bromptonのチャリは折り畳んで木にくくりつけて止めておいた。
これは確か廃材を利用して五郎が作った雪子おばさん(竹下景子)の家だな?
中はこんなに立派なんだよ。
これは確か五郎が火事で丸太小屋の自宅を失った後に住んだ、3番目の家だな?
丸太小屋の火事は自分のせいだと責任を感じて、姿を見せなかった正吉が自衛隊に入隊し、立派になって五郎の前に姿を現し、一緒に酒を飲んだあの家だ!
もうたまらんな!!
本当富良野に来て、麓郷に来てよかった!!
旅はまだまだ続くぜ!